心と体を浄化してくれる仏さま
カミはふだんは幽暗な場所にかくれこもっていて、姿を見せない存在であった。
そう推測できるのはカミとクマという語が関連があるからである。
クマという語は人目から見えにくい場所、
例えば道や川の曲がりくねったところ、あるいは谷の奥などを指す。
紀州の熊野や肥後の球磨川、球磨盆地はそうである。
「日本の神々」谷川健一(岩波新書)
人吉球磨らしさ。その1つは、神仏習合です。
カミが住む球磨では、多くの仏さまが山間の奥に鎮座しています。
800年に渡り人々が祈り捧げた
[浄心寺]
熊本県最古の木造建築物。鎌倉時代の初期、800年前に建立されたといいます。
阿弥陀如来像が鎮座しています。
阿弥陀さまとは“悟りを開かれた、極楽浄土で人々を救われる仏さまです。
ブッダが東を向いて悟りを開いたようにこの阿弥陀さまも東を向いてらっしゃいます。
美しい山々に囲まれた、まさに天と地の気が交わる場所です。
神仏宿る自然
浄化力日本一・川辺川
水質15年連続日本一(国土交通省一級河川調査令和2年時点)、日本を代表する川。
日本一の澄み切った美しさを15年も保ち続けています。
人吉球磨の三大霊山・仰烏帽子山の麓を流れいき、陰と陽の川・球磨川と合流。
川の合流地点は古来気が発生する場所として崇められ
近くには、修験道祖・役行者が赤鬼と青鬼を従える神社・井沢権現社が鎮座します。