浄心寺(城泉寺)

エリア/ 球磨川/上流 ジャンル/ 神と仏

旧国宝。鎌倉時代の初め、この地域を支配していた豪族によって建立されたといわれ、相良氏が代々保護してきた。現存するものでは、熊本県最古の木造建築。内部の阿弥陀三尊像が美しい姿で人々を魅了し続けている。
大正4年に仏像(阿弥陀三尊像)が国宝に指定され、昭和8年には阿弥陀堂、七重・九重石塔が国宝に指定。これらの国宝は昭和25年の文化財保護法制定により「国指定重要文化財」となった。その大正時代に誤記により城泉寺となってしまい、現在まで、その呼称が続いていたと伝えられている。またその頃、寺は無人寺となっていたため、同じ湯前町にある明導寺が預かることとなり「明導寺飛地境内」として維持され続けてきた。

本寺院は東を向いている。西を向いている寺院が多いが、それは平安末期から広がった西方浄土思想の影響であり、西に仏教における理想郷「極楽浄土」があると説かれているからである。しかし、本寺院が東を向いているのは、阿弥陀三尊像を拝む際、参詣する私たちが西の方角を向き手を合わせることになることを想定してのことであり、常に死と隣り合わせの殺伐とした時代を生きてこられた先人方が「極楽浄土」を「心」に頂きながら生き抜いてこられた証明なのであろう。

浄心寺(城泉寺) /明導寺 住職 藤岡教顕

国指定重要文化財 阿弥陀堂と七重・九重石塔 木造阿弥陀如来像・両脇侍像

詳細情報

名称

浄心寺(城泉寺)

住所

〒868-0600 熊本県球磨郡湯前町瀬戸口5617
三日月城から車で42分

駐車場

有り(無料)

その他

トイレあり

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