鎌倉時代から約700年間、人吉球磨地方を統治した相良家。
現代まで数えると約800年以上続く、日本史上名高い家柄です。
その相良家当主交代が、約100年ぶりに行われました。
令和7年4月16日(水)(一粒万倍の日)、
相良家の菩提寺である鬼門・願成寺にて開催。
この願成寺に
相良家初代相良長頼から、歴代の当主らは眠られています。
寺裏手にある相良家墓地(熊本県・人吉市指定史跡)は、
江戸時代中期に、藩主の命で各地に散在していた歴代当主・一族などの墓を集合し成立したもので
多数の五輪塔などが建ち並ぶ大名家墓地。
歴代当主が一堂に並ぶ墓地は、日本でも珍しいと言われます。
願成寺で行われた理由は、初代相良長頼公から歴代の当主の御霊に当主交代のご報告を行うため、です。
今回の儀式は、相良家39代相良知重(さがらともしげ)さまから第40代当主・相良綾乃(さがらあやの)さまへの
当主引継ぎ式。
相良家にとって、初の女性当主になられます。
儀式導師は、
鬼門・願成寺(真言宗大覚寺派) 住職・中村禎成さま
玄武・高寺院(高野山真言宗) 住職 郡眞聖さま
裏鬼門・南光院(高野山真言宗) 住職 渕田雲渓さま
相良家ゆかりの寺院が参集されました。
相良家以外の、相良家ご親戚、家臣末裔、人吉市長など多くの関係者がご臨席されました。
当協議会(一社 人吉球磨三日月地域づくり協議会)からは、代表理事佐藤圭氏、理事川越華奈子氏、神社仏閣WG大山善生氏、
事務局小出堅太郎氏が参加させていただきました。
なお、佐藤・大山両氏は、発起人として、田中信孝さま(元人吉市長)、天門・青井阿蘇神社 福川義文宮司、鬼門・願成寺 中村住職らと共にお勤めさせていただきました。
新しい時代にふさわしい女性当主と一緒に、
相良家が作り上げた伝統と文化を大切にしつつ、
人吉球磨の未来を作り上げていきたいと思います。