明導寺さんは一昨年、仏教伝道協会主催の掲示板大賞において見事「仏教伝道協会大賞」を受賞され、大賞に選ばれた言葉が雑誌「女性セブン」に取り上げられました。
明導寺藤岡住職の解説と共に8月下旬の掲示板の言葉をご覧ください。
<明導寺 8月下旬 掲示板の言葉>
本当の強さとは 違いを認め 相手を受け入れること、
思いやりの心を持ち 相手を理解しようとすることです。
本当の強さを持てば 戦争は起こらない。
【小学6年生 平和のちかい(広島平和式典)】
戦後77年が経過した今年も、世界唯一の被爆国として大切な日を迎えました。
8月6日の広島市、8月9日の長崎市での平和記念式典。
たくさんの方々が犠牲者に思いを寄せ、手を合わせられる姿がありました。
今回の言葉は、広島市にて行われた平和式典にて小学6年のお子さん方が
「平和のちかい」と題して読まれた文章の一部を抜粋させて頂きました。
国内外の多くの参加者を前にして、しっかりと自分の言葉で読み上げられる様子を拝見し、 感動するとともに、過ちは二度とくり返してはならいなという強い思いを感じました。
ぜひご一読いただければと思います。
【 こども代表 平和への誓い 全文 】
あなたにとって、大切な人は誰ですか。家族、友だち、先生。
私たちには、大切な人がたくさんいます。
大切な人と一緒に過ごす。笑い合う。
そんな当たり前の日常はとても幸せです。
昭和20年(1 9 4 5年) 8月6日 午前8時1 5分。
道に転がる死体。死体で埋め尽くされた川。「水をくれ。」「水をください。」という声。
大切な人を一瞬で亡くし、当たり前の日常や未来が突然奪われました。
あれから7 7年経ちました。今この瞬間も、日常を奪われている人たちが世界にはいます。
戦争は、昔のことではないのです。
自分が優位に立ち、自分の考えを押し通すこと、それは、強さとは言えません。
本当の強さとは、違いを認め、相手を受け入れること、思いやりの心をもち、相手を理解しようとすることです。
本当の強さをもてば、戦争は起こらないはずです。
過去に起こったことを変えることはできません。しかし、未来は創ることができます。
悲しみを受け止め、立ち上がった被爆者は、私たちのために、平和な広島を創ってくれました。
今度は私たちの番です。
被爆者の声を聞き、思いを想像すること。その思いをたくさんの人に伝えること。
そして、自分も周りの人も大切にし、互いに助け合うこと。
世界中の人の目に、平和な景色が映し出される未来を創るため、私たちは、行動していくことを誓います。
令和4年(2022年)8月6日 こども代表