明導寺さんは一昨年、仏教伝道協会主催の掲示板大賞において見事「仏教伝道協会大賞」を受賞され、大賞に選ばれた言葉が雑誌「女性セブン」に取り上げられました。
また、10月3日のNHKニュース「おはよう日本」で明導寺掲示板が取り上げられました。
明導寺藤岡住職の解説と共に10月下旬の掲示板の言葉をご覧ください。
<明導寺 10月下旬 掲示板の言葉>
人生に花が咲こうと咲くまいと
生きてることが花なんだ
生まれてきたことが花なんだ
【アントニオ猪木】
10月に入り朝晩の冷え込みも増し、山間では最低気温が10度を下回る日もあり、秋を通り越して、早くも冬を感じるような季節となりました。
人吉・球磨の美しく広がる田園地帯も稲刈りが急ピッチで進んでおり、今年も盆地特有の美味しいお米が収穫され、早くも店頭に並び始めました。
最近は、急な冷え込みが影響を及ぼしたのか葬儀をお勤めすることも増えてきており、メディアでも有名人の方が亡くなられた事実を報道していましたが、その中で、多くの方々に鮮烈な印象を残したアントニオ猪木さんの訃報を知りました。
近年、長期にわたり闘病生活を送られていることは認識していたものの勇ましいイメージの猪木さんが亡くなられた事実を受け入れることができず、ただただ悶々とした日々を過ごしていましたが、YouTubeにて、つい先日公開された【 アントニオ猪木「最期のことば」 】を拝見し、亡くなられた事実と最後まで猪木さんらしく生き抜かれた姿に感銘を受けました。
9月上旬に撮影された画面上には、リングで血気盛んに闘っている猪木さんとは乖離したガリガリにやせ細り、身体も起こせないまま、弱々しくお話しされる姿がありました。
『みんなに見せたくないでしょ?こんなざまを。
ありのままの自分を見せるため、
「生きていることが何であるのか?」を考えてもらうため。』
にYouTube出演を決断したと話され、「今、何をしたいか?」の問いに対しては
『今も変わらず世界の環境問題に取り組みたい。
これだけ汚してしまった地球を自分たちの手で掃除したい。』
と弱り切った状態にありながら、熱い思いを持ちながら話される姿が深く印象に残りました。
普段の生活の中では、永遠の「いのち」を生きているように錯覚しがちですが、中では、永遠の「いのち」を生きているように錯覚しがちですが、猪木さんは自分自身の弱り切った状況をメディアに取り上げてもらうことで、「生きていることは当たり前ではなく、素晴らしく尊いことなんだ」ということをメッセージとして私たちに伝えてくださっているように感じました。
いかなる困難な状況にあろうとも、仏さまが私たちを
包み・照らし・育んでくださるからこそ、安心して人生を歩むことが出来るのであり、
いつ終わるかわからないご先祖から賜った「いのち」を
今、生かされていることに感謝しながら、大切に生きていきたいと思います。