三日月詣
世界唯一の神仏儀式。
鎌倉時代初期、
今からおよそ800年ほど前、
相良家が既存の城を改造するべく工事を開始します。
その日は旧暦(月暦)の正月三日。
三日月の日でした。
その日に、とある石が見つかります。
それは、美しい三日月の模様がある石。
この石を発見した相良長頼(さがらながより・相良家の初代)は、
この石を「三日月石」と名づけること、
神(霊石)として未来永劫崇め続けること
そして、
この城を「三日月の城」と命名する
と宣言します。
人吉・球磨 風水・祈りの浄化町、
800年続く物語の始まりです。
史実には人吉球磨では旧暦(月暦)の霊石・三日月石が発見された正月三日を吉日として
お祝いをしていたと書かれています。
この三日月詣は、そのような史実に基づいて
地元神社仏閣有志メンバーが中心となり
このお祝いの儀式を再興したものです。
儀式に関する資料など残っておらずどのような儀式をやっていたのかは
不明ですが、
私たちは人吉球磨に残る歴史と文化、民俗をもとに
当時の世界観、中世の神仏の世界を表現しました。
中世の神仏の世界、
それは
神仏習合の世界です。
神と仏が融合する世界。
多様性を認める、現代に通じる世界観。
神社と寺院が宗派を越え、
地域活性のため、
歴史と文化の継承のため、
霊石・三日月石のもとに集いました。
霊石・三日月石は
人吉市文化財として現存しています。
年に一度だけ、この日だけ、月暦正月3日、三日月の日に
この霊石を参拝することが
可能です。
三日月の日に行われる世界で唯一の儀式。
三日月の神が降りた場所で、霊石・三日月石を参拝する、
オンリーワンの特別な体験を人吉球磨でいかがでしょう?
三日月詣
日時・場所
令和6年2月12日(月.祝)
相良神社 9:00〜11:00
浄心寺 13:00〜15:00