人吉・球磨 風水・祈りの浄化町にある明導寺さんからのご案内です。
明導寺さんは昨年、仏教伝道協会主催の掲示板大賞において見事「仏教伝道協会大賞」を受賞されました。
明導寺藤岡住職の解説と共に1月下旬の掲示板の言葉をご覧ください。
<明導寺 2021年 1月上旬 掲示板の言葉>
人生に 失敗がないと
人生に 失敗する 【斎藤 茂太(精神科医)】
幼いときのことを思い出すと、何度も何度も失敗し、失敗から多くのことを学び
成功へと結びつけていく過程がありました。
例えば、幼少の頃、自転車に乗れるようになるために、
何度もチャレンジしていたことを思い出します。
時には転んでひざを擦りむき、時には腕を強打し、
何度も何度も「失敗」を繰り返しながら
”自転車に一人で乗れるようになる”という
「成功」を手に入れていました。
しかし、昨今では、失敗することへの恐怖心がぬぐえず
実行することすら躊躇する場面に遭遇します。
大人になりすぎて、過度に失敗を怖がる自分に辟易する始末です。
そんな時、道元禅師の「今の一当は昔の百不当の力なり、百不当の一老なり」
という言葉が頭に浮かんできます。
「百不当」とは、弓で的を射る弓道に例えることができます。
弓で何度も何度も的を狙って矢を放っても、なかなか当たりません。
初心者ともなれば、百回やっても百回とも当たらないのです。
しかし、何千回も何万回も繰り返していくことで
いつしか的を射ることができるようになるのです。
その的を射ることができた「一当」が
「百不当の力」であり「百不当の一老」と説かれています。
つまり、失敗しても何度も何度も失敗を続けていくことで
それが成功の礎となり「成功」へとつながる―――
「失敗」することの大切さ、継続していくことの大事さを
教えて下さっている言葉だと頂いています。
なりふり構わず勢いよく突っ走る私に
「失敗」によって立ち止まり、自分自身を振り返る機会を恵まれるのかもしれません。
失敗は、いつしか私を支えてくれる大地となります。
失敗を繰り返しながら、
自分の姿を自分の心を見つめながら
人生を歩んでいきたいと思います。