山田大王神社
エリア/ 北/玄武 ジャンル/ 神と仏国指定重要文化財。本殿は天文15年(1546年)、拝殿及び神供所は宝暦11年(1761年)、本殿覆屋は安永10年(1781年)、鳥居は延享2年(1745年)の建立。中世の建築物が現在でも見ることができる神社である。相良氏が滅ぼした山田村の地頭であった平河氏の怨霊鎮魂のために建てられた。
風水・陰陽道神社といってもいいほど、その思想が色濃く表現されている神社。 鎮座された場所は、風水立地の基本「背山臨水」のセオリー通り山を背にし、前面には山田川と開けた田園を望む。境内は京都御所と同様の北西・鬼門欠けが表現されている。建築のデザインには怨霊を封じ込めかつ外来からの魔除けの役割を果たす“たすき”と言われる「掛け✖️印」。このデザインは人吉球磨地方の神社に多く見られこの神社が発祥だとも言われる。
さらに屋根には荒ぶる神面を据えており、その目で睨むことで悪霊を退散させるという。
そして極め付きは、本殿から発見された呪符である。
平安時代に実在した陰陽師・安倍晴明が祈祷の際使用した五芒星が書いてあり、最後には急々如律令と陰陽道で使われていた呪文が書かれている。本殿は内部で護摩祈祷が行われた形跡があり、陰陽道の儀式が行われていたのを想像させてくれる。
名称
山田大王神社
読み方
やまだだいおうじんじゃ
住所
〒868-0092 熊本県球磨郡山江村大字山田甲1514
三日月城から車で9分
駐車場
有り
その他
トイレあり