願成寺
エリア/ 北東/鬼門 ジャンル/ 神と仏天福元年(1233)、人吉城主初代・相良長頼によって創建された。それ以来相良家の菩提寺として800年近くの歴史を誇る。
史料によると現在の初代長頼の墓は相良家歴代の当主墓地の入口に存在するが、当初は現在の願成寺本堂の前にあったという。それを現在の墓の位置に移しその上に金堂を建てた。わざわざ初代長頼の墓を移したのが、18代義陽である。そう、三日月城(人吉城)の御館の位置を現在の相良護国神社の位置に決めた人物である。地図で俯瞰するとよくわかるのだが、三日月城の御館と願成寺の長頼の墓は丑寅の鬼門ライン上にぴったりと存在する。
戦国時代は南蛮文化伝来の時代でもある。18代義陽の時代には海外貿易も行なっていた。史料によると義陽の時代に相良家に鉄砲が伝来したという。戦国の世、日々命がけで戦っていた彼らが戦闘に有利なコンパスも所有したのではないだろうか。科学のない、祟りの思想など強いこの時代、自身の先祖の仏に手を付けるのは当時相当な想いだったであろう。だが、寸分違わないほど、三日月城から先祖に鬼門を護ってもらいたいと願う18代義陽の想いは、これから相良家が大きな挑戦をしようとする心意気、そして人吉球磨の民を護らんとする想いを感じないだろうか。
国指定重要文化財 阿弥陀如来坐像
県指定重要文化財 不動明王像や石造の七重塔 両界曼荼羅 古文書3420点 相良墓地
他多数の文化財あり
名称
願成寺
読み方
がんじょうじ
住所
〒868-0022 熊本県人吉市願成寺町956
三日月城から車で5分
お問い合わせ
0966-24-4161
営業時間
本堂17時まで
駐車場
有り(無料)
その他
トイレ有り