青井阿蘇神社
エリア/ 北西/天門 ジャンル/ 神と仏国宝。熊本県唯一の国宝建築物であり、日本最南端の建築物国宝。人吉球磨を代表する神の場所。
806年阿蘇神社の分霊を勧請して創建。1198年相良家初代・長頼が氏神として祭る。北側から南に本殿、廊、幣殿、拝殿、楼門、五棟一連の御社殿は、相良家20代・長毎が江戸時代初期に造営したもの。一連の御社殿の貴重さゆえに、県内では初となる国宝に指定されている。
風水・陰陽五行説では、北西/天門に神社仏閣を建てた一族は未来永劫繁栄すると言われており、この天門に建てられた神社仏閣は国家守護の意味合いが強いと言われる。それゆえか、この神社は古来より人々が相当な思いをかけて作り上げているのがわかる。
神社の古い棟札には、創建の際は、風水思想に基づいて建立されたことが記されている。この神社で1200年続くと言われるおくんち祭りは、旧暦の9月9日、重陽の日に開催される。古代、人々はこの世界を解明すべく陽数と陰数を考え出した。奇数が陽数、偶数が陰数である。奇数の最大数である9の重なる日にこの青井阿蘇神社で神事を行ってきた。
楼門には陰と陽の交わらない四隅を護る神面は日本唯一「人吉様式」が存在し、また気を溜める南の池、仏教における宇宙模型を表す須弥壇のデザインなど、数多くの風水・陰陽五行説が表現されている稀有の神社でもある。
名称
青井阿蘇神社
読み方
あおいあそじんじゃ
住所
〒868-0005 熊本県人吉市上青井町118
三日月城から車で5分