老神神社
エリア/ 西/白虎 ジャンル/ 神と仏国指定重要文化財。
大同2年(807)霧島神社から分霊されたと伝えられている。森深きところに祠があるだけのところを、古来相良家の御産宮として信仰されてきた神社であり、本殿を1628年に、20代相良長毎とその子頼尚により再建された。
本殿には、一対の鬼(陰と陽)が護神として虹梁に鎮座している。
神社は南向きが多い。それはアマテラス信仰があるからである。
この神社は 天孫降臨の霧島神宮からの分霊である。それゆえ南を向くべき神社であるが、神社の向きは東。その先には三日月城の御館がある。
つまり城を護るために作られた。
最大の謎は、その名前。老とは何か?である。
風水・陰陽五行説では、宇宙を太極→両義→四象→八卦と細かく捉えていく。四象は陰と陽を老と少に分解する。この老ではないか。老は「極まる」の意味である。さらに老神神社は城から真西にあり、八卦における「兌」にあたるので、「老陽」の意味、つまり「究極の神」。天孫降臨の地・霧島の神であり、究極の神=太陽も連想もしやすい。
さて、古代より火山には神が存在するとして崇められてきた。富士山もしかり。1200年ほど前に阿蘇と霧島の神が同じ時期にこの人吉球磨に鎮座しているのは果たして偶然だろうか。
名称
老神神社
読み方
おいかみじんじゃ
住所
〒868-0053 熊本県人吉市老神町
三日月城から車で1分 、徒歩6分