十島菅原神社
エリア/ 東/青龍 ジャンル/ 神と仏国指定重要文化財 。
創建は鎌倉時代の弘安年間(1278年-1288年)と伝えられている。
境内には池があり、その中に十の島が点在しており、それが地名・社名の由来となった。最も大きな島に本殿、その前面に拝殿などが配置されている。室町時代以降は相良氏から篤く崇敬され、現存の本殿は、棟木の墨書銘から安土桃山時代の天正17年(1589年)に相良長毎を施主として建てられた。
その時長毎が15歳。兄19代忠房が10歳で家督を継ぐも4年後病死によりピンチヒッター的に家督を継いで4年のことなので、この神社も父18代義陽の計画を実現させたものではないか。
コンパスで測ると三日月城の真東に位置する。
菅原道真を神として祀る神社である。
風水・陰陽五行説の見方をすると、この神社は、八卦において、震の位置に当たる。震は雷の神として存在する。雷は、古来より雷は豊作の前触れと言われており、文字は雨に田と書く。稲妻は、稲に妻と書く。
この神社を過ぎると球磨川上流に向かって、広大な田園地帯が広がっている。この人吉球磨地域は米どころで、米が豊富にあるゆえ、焼酎まで作った地域。
菅原道真と雷の関係はよく言われるが、この神社は城を悪霊・怨霊から護る役割もありながら、さらには豊作祈願の役割も担ったのではないだろうか。
現に古くより秋には五穀豊穣を願い大祭が行われている。
名称
十島菅原神社
読み方
としますがわらじんじゃ
住所
〒868-0095 熊本県球磨郡相良村大字柳瀬2240
三日月城から車で9分
お問い合わせ
0966-22-7757